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朝八時。 僕の家は昔から続く剣道の道場で、朝の鍛錬を終えて、僕は学校へ向かう。
「よう、リヒト!」
通学路の途中、僕の家から信号を2つ超えてアンティーク調の喫茶店からいつも元気に声を掛けてくる友人ユウタが今日もいつも通りに出てきた。
「おはよう、ユウタ。今日も元気だね」
これが僕らの日常。 今後も変わることのないと信じていた日常。
「昨日話したシュヴェルス・オンラインだけど、お前と俺の分で2つ買っといたから今日の学校帰り取りに行こうぜ!」
昨日、僕は電話でユウタとSVERUS・ONLINEの事を話していた。
予約でいっぱいだったはずの大人気ゲームをどんな手を使ったのかユウタは僕と自分の分二つを予約出来たのだそうだ。
僕がSVERUS・ONLINEの話しをユウタにした十分後には予約出来たと言うのだから、この友人の手際の良さは尊敬する。
僕達はSVERUS・ONLINEの話しで盛り上がる会話を中断して、目の前に見えてきた校門を潜った。
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