2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「おはよう、リヒト、ユウタ」
「おう!おはようアイ!」
教室に入って、ユウタと朝の挨拶を交わした栗色の長い髪の毛が似合うこの少女は僕達の幼馴染みでクラスメートのアイこと佐々木 彩良(ササキ アイラ)だ。
僕もユウタに倣って朝の挨拶をする。
「そういえば、二人ともシュヴェルス?オンラインって知ってる?」
先程まで僕とユウタが話していた話題だ。
僕は「うん、知ってるよ」と返す。 ユウタもそれに被せて、
「俺ら今日そのシュヴェルス・オンライン買いに行ってプレイすんだよ!いいだろ~!」
と、自慢気に言う。
すると、アイラがプクーッと頬を膨らませて、ユウタを非難の目で見た。
ゲームには無縁だとばかり思っていた彼女が興味を持つほど面白いゲームなのかな。
僕がそんな明後日の方向の事を考えていたら、アイラの非難の目が僕にも飛んできた。
「2人ともずるい。 もういいもん、私もいつか手に入れてプレイするもん」
アイラは拗ねた態度で席に戻ったタイミングでチャイムが鳴った。
最初のコメントを投稿しよう!