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放課を知らせるチャイムが鳴り、待ちに待ったSVERUS・ONLINEを取りに行く時間がきた。
僕は帰りのSHRの時間に勉強道具をまとめていた鞄を持って、そそくさと席を立ちユウタの元へ急いだ。
勿論、幼馴染みへの帰りの挨拶も忘れない。
「アイラ!また明日ね!」
「あっ??リッ君……!」
僕はアイラの何か言いたげな顔に気づかないまま、足早にユウタと教室を後にした。
下校途中、早くなる足を抑えつつ、僕とユウタは最寄りのゲームショップへと足を運んだ。
「そういえばさっきアイラに悪いことしたよな……」
と、ユウタが本当に申し訳無さそうな顔でつぶやく。
アイラは僕の初恋の相手だ。 もちろん、今も好きな人で、それと同時にユウタの好きな人でもある。
「明日、一緒に学校で謝ろうね」
僕は落ち込む親友を慰め、アイラにチョコの一つでもお詫びに買って行ってあげようと思った。
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