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コンビニの姿鏡に自分が映る、彼女と付き合っていた頃の面影がそこには無くなんとも水簿らしい男が映っていた、髪は伸びっぱなしで目が隠れボサボサ、服は洗濯しまくった肌着のようによれよれでズボンはフライヤーの油が所々で変色し裾は擦り切れている、同時に自分が持っている上着を思い出してみるが、どれも人と隣で歩くには恥ずかしいぐらいボロボロのものしか持ち合わせていなかった。 彼女の中ではあの時の自分で記憶が止まっている、会う前にまず身だしなみを何とかしなくては幻滅されてしまう。
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