思い出したくないこと

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善くんのお家 新築の一軒家 リビングで盛り上がっている二人から、私が小学生と遊んでてあげてなんて、急な無茶振り しかも、善くんのお部屋 「里美、いつもより顔薄くない?」 「うるさい、すっぴんなの」 なにこのガキンチョ 顔薄いとか わかるの 「すっぴん超可愛い」 いつも以上にニコニコしてる小学六年生 どうして二人っきりになってんだ 「もうね、これは奇跡だよ。付き合うしかないね」 テーブルは四辺あるのに、なぜか一辺で隣にくっ付いてる小学生 「善くん、近い それに、私付き合えない。誰とも」 どうして? 何にも知らない顔で聞かれる まあね、知らなくて当たり前だけど。 「色々あったの」 過去のこと、誰かに話せば楽になるのは知ってる でも、誰にも話せなかった。 「教えてよ、 誰にも言わない」 君になら、話してもいいのかな と、思ってしまったの
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