Prolog

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_____僕らはあの日、桜の樹の側で出会った。 何かに示されたわけでもなく、 偶然顔を合わせただけだった。 偶然顔を合わせて、会話をほんの少ししただけだった。 たったそれだけだったけど、一目見た時から君が好きになってた。 だけど、僕は思いもしなかった。 君に会えただけで、こんなにも僕の世界が変わるなんて。 君はきっと知らないよね。 もうすぐ尽きると知っていた命だったけど、 君がいたから、それまで僕は笑っていられたんだよ……?
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