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「本気にしますよ」
「オレもちゃんと本気だけどね」
そういったら、今度はびしっと固まった
「せ、先輩?」
「お前が『健康的デート』もしたいとか、『白寿デート』したいから長生きしろっていったんじゃん。だからオレは……」
「先輩」
「そのくせ、なんもいわないでヘタレてるから、いってやるよ。お前が好きだよ」
ポロリと一粒落ちた雫は、シーツに吸い込まれた。
オレも熱でグラグラしてるし、バカも座ってるのがやっとのはずで、せっかく盛り上がってんのに抱き合うこともできなくて、つないだ手に力を入れた。
指を絡めてつなぎなおして、お互いの手元にもって行きあって、唇を落とした。
ああ、バカみてえ。
なのにどうしよう、泣きそうに嬉しい。
「で、どうしたんですかこれ」
興奮しすぎちゃだめですよ、また熱が上がっちゃうから寝てください。
思い出したように佐藤がいったので、枕に頭をつける。
横になって顔がよく見えるように体の位置をなおす。
紙袋を嬉しそうにのぞいていた佐藤が聞くから、正直に答えた。
「買ってきたよ」
「先輩が?」
「そう」
「いつ?」
「今日。外出届出して、いってきた」
「は? 今日?」
確認されてうなずいたら、慌てた顔で責められる。
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