第1章 第1話 転機??

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ー1ー 「ふー、やっとクリアした…」 やっていたゲームは勇者が魔王を倒してハッピーエンドで終わるよくある王道ゲームだ 村の勇者が魔王を倒してハッピーエンド!! なんてゲームこの世にどんだけあるか… 勇者なんて非現実すぎる職業あるんなら是非やってみたいね! 月曜日の朝7時半、高校生には嫌な時間ですね~ 勇者なら冒険でもしてるのかな?? でも残念俺は高校生…徹夜でゲームをしていた絶望的な眠さを弾き飛ばし学校に行かなければいけません 「はぁ、めんどくさ」 俺はごみ屋敷と化した部屋を出て朝飯を食べにリビングに向かった 「あらおはよう、今日も徹夜でゲームしてたの?よく飽きないわねぇ…」 「んっ、すげぇ眠てぇ…」 今にも閉じそうな目を気合いだけで開け続ける俺はパンをかじる 「いただきますは??」 「…もういただいてまーす」 苦笑しながら母は俺のことを許してくれた ん~俺の母はなんて心が広いのだろう 朝飯を食べ学校に行く準備を終えた俺は家を出た 「いってきま~」 「いってらっしゃい」 母の見送りで自転車に乗り学校へ向かった そしていつも通り家を出て自転車を漕いでいると後方から聞き覚えのある声が聞こえてきた 「おーい、おっはよ♪」 「テンションたけぇよ、うぜぇよ」 朝からテンション高めのこいつは俺のクラスメイトだ 「挨拶は元気に!!by安藤優」 「……」 俺は無視して黙々と漕ぐスピードを上げる 「えっ!ちょ!まって!!?」 バイクにも負けないスピードの俺の自転車は安藤を置いて学校に向かうのだった そのあとも刺客達が俺を襲った… 「おーい龍~!!今日も寝不足か!?」 「うっせーよ…」 チャリのスピードを上げる… 「あっ、龍君!おはよー!元気??」 「…」 スピードを上げる 「あっ、りゅう!おは…」 スピードを上げる 「りゅう、おは…」 スピードを上げる スピードを上げる スピードを上げる…
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