桜色チョーカー

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「こういう、首飾りが今、流行なんですか?」と僕は話題を変えようと思って聞いた。 「えぇ、そうですよ。チョーカーっていうんですけど、去年から流行りだした出したんですが、アメリカの有名な歌手とかが着けていて、瞬く間に人気になって。友達もジャンルは違うんですが、副業として始めたら、この前の作品が人気があって売れて、これは春物として製作した物なんですが・・・。今回はこの桜色。ピンクが少し人気が無くて・・・」 「いやいや。これからだと思います。この桜色、綺麗ですよ」 「本当ですか?とても嬉しいです。友達にも伝えておきます」  そんな彼女の笑顔を見ていると、思わず抱きしめたくなってしまった。  しかし、それは出来ない。自分の欲求を抑えつつ、僕はそれじゃあといって店を出た。  駅まで歩いていき、少し小腹が空いたので目に付いた飲食店に入ると、腹を満たすものを注文して食べた。  満腹になった腹を摩りながら駅にむかう。すると、視線の先にさっきの『桜色チョーカー』を買ったお店の店員、レナさんがいた。 「さっきはどうも」と僕は声を掛けると、彼女はまた、驚いた表情を見せた。
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