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楠がギター経験者だとは二人は知らなかった。それが三人を気にかけていた理由なのだろうか?
「やっぱめんどくさくて辞めたけど、素人よりはできる、はず?」
「ぎ、疑問形…」
比奈が不安そうに、疑わしいという視線を楠にぶつける。「まあ安心しろ」という楠に押し切られ、ここに一応のバンドメンバーが揃った。
「響生ちゃん。私、このバンドに名前が欲しいかも」
「さっすが比奈。ウチも同じこと考えてた」
「もう決めてるような言い方だね」
「ふっふっふっ、その通り! このバンドの名前はーーーーー」
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