第三章 崩れゆく日常
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昇降口につくと、救急車の中に咲良が運ばれていくのが見えた。 「咲良!!」 僕は叫びながら、駆け寄ったが、先生に押さえられた。 「篠崎! お前なんでここに。 教室に戻りなさい」 「先生!! 咲良はどうしたんですか?! なんで救急車に」 「……念のためだ。 問題ないから、教室に戻っていなさい」 と、僕を押し返した。 咲良を乗せた救急車が、校門から出て行くさまを、 僕は先生の肩越しで見送った。
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