第三章 崩れゆく日常

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 あれから、彼女は学校に来なくなった。 僕は彼女の事を聞きに、職員室へと足を運んだ。  失礼します、とノックを入室した僕に、担任の先生が声をかけた。 「篠崎、どうした?」 「先生。 宮園さんは、どうしたんですか?」 「……宮園か」  先生は歯切れが悪そうに言い、頭をかいた。 「入院してるんですか?」 「ん~……クラスの皆には言うなよ。 宮園は今、入院している」  やはりそうかと、僕は思い、先生に詰め寄った。 「どこか悪いんですか? どこの病院ですか?」  先生に無理やり聞きだし、僕は病院へと向かった。
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