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全てを聞き終えた、高志達は愕然としていた。
その様子を僕は、自分もこんな顔だったのだろうかと、ふと思った。
中でも、咲良と仲のいい優子は、ショックで言葉が出ないようだった。
咲良は、呆然とする彼らに、隠しててごめんと謝った。
「……バカ!」
突然優子が、咲良に詰め寄った。
「どうして何も言ってくれなかったの!私達、友達じゃないの……?」
「……友達だからだよ」
咲良が小さな声でそう呟いた。
「友達だから、言えなかった。だって、言ったら2人共辛い思いする」
「咲良……」
彼女はきっと、自分だけではなく、優子にも辛い思いさせないように隠していたのだろう。
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