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高志に礼を言い、咲良に問いかけた。
「どうしたの?」
彼女はか細い声で僕に言った。
「……私、陽汰の事好き」
「……え」
聞き間違えじゃないだろうか、今彼女は、僕のことが好きって言ったような気がする。
「えっと、それは、友達としてって事だよね?」
彼女は小さく弱く首を振った。
「ほんとに……?」
「陽汰が好き」
「ごめんね。生きられなくて……」
僕の目から、ポロポロと大きい雨粒のような涙が溢れ出た。
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