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「僕も、初めて会ったあの時から、ずっと咲良が好きだった」
お互いの気持ちを確認し、涙を流しながら手を繋ぎあった。
「一期一会だね…」
僕は彼女に笑いかけながら言った。
「どういう意味…?」
「一生に一度の出会いっていう意味。僕にとって、咲良は二度と会うことのない、一生に一度の人だよ」
「私はきっと、陽汰に出逢うために、高校に来たんだね……」
そう言うと咲良は涙を流しながら、穏やかな顔で眠りについた。
一生覚めることのない眠りに…。
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