セカンド アタック②

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「うおっ!」 「あれ?陽向センパイ?」 突然現れた鹿島に驚いて、思わず立ち上がる。 ビックリしたぁ。 急に入ってくんじゃねーよ。 「用事あるから先に帰ったんじゃないんスか?それとも俺のこと待っててくれたとかー?」 「はぁ?んなわけあるか!忘れモン取りに来たんだよ!」 誰が素直に「はい、待ってました」なんて言うか! 「部室にっスかぁ?」 「うるせ!」 それらしい演技をする為に自分のロッカーを開けると、大して何も入っていない中をガサゴソとわざとらしく漁った。 そんな芝居をしつつ黙って着替える鹿島を見る。 鹿島って、あんないい体してたっけ? 引き締まって程よく付いた筋肉。 部活で走り回ってばっかだから当たり前なんだけど、無駄な肉なんて付いてない。 これは、女のコがほっとくわけねーか。 「…そう言えば噂で聞いたんだけど、バレンタインに本命チョコ貰ったんだって?」 「ええっ!?どうしてそんなこと知ってるんスか!?」 黙々と着替えていた鹿島が、驚いたようにこちらを振り向くと、みるみる顔を赤くさせた。
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