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俺はなー、女のコがいいんだよ!
色白で、髪の毛クルクルさせて、俺より小さくて、ギュッと抱きしめたら柔らかくて、ついでにいい匂いなんかして。
そんな、女のコの彼女が欲しいんだよ!
誰があんなゴツくて抱き心地悪そうで、汗臭そうな男を彼女にしたいと思うんだよ!
自分が置かれた現状を認めたくなくて、うわー!と頭を掻きむしる。
はー、
まぁ、でもさ、あのケーキ旨そうだったよな。
箱開けた瞬間の甘くていい匂い。
チョコホイップをキレイに絞ってデコレーションした上には、赤とピンクの小さなハートのチョコが散らばってたな。
俺、甘いモンすきなんだよなー。
あれに『I love you』なんてのが無けりゃ、普通に食ってたんだけど。
あの『I love you』さえ無ければ!
あー、そうだよ。
男から手渡された物に『I love you』ってどうよ?
俺も男だし、ぶっちゃけ、その内の秘めた下心なんて手に取るように分かるっていうか…。
うわー!
やめろやめろ、想像すんな、俺!
俺が鹿島となんて、絶対にあり得ん。
つか、あったらヤバイだろ。
いくら女のコが寄って来ないからって、貢ぎ物を持ってきた男で手を打つとか、どんだけがっついてんだよ、俺。
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