セカンド アタック②

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開いてんじゃん。 部室のドアは鍵がしていなかった。 ったく、不用心だな。 後で叱ってやろ。 部室に入ってベンチに座ると、俺はソシャゲでもやろうとスマホを出した。 確かイベントやってたな。 暇潰しにしているゲームを立ち上げる。 ローディング中の文字が揺れるのを見ながら、ふと鹿島の顔が頭をよぎった。 あいつ、どうすんだろ。 本命貰ったっていう女のコに、明日のホワイトデーお返しすんのかな? 俺が貰ったような、手作り菓子をあげんのかな? …なんか嫌だな、それ。 あいつの手作り食うのは俺だけでいいっていうか。 あんなの貰って食ったら、もっと好きになるだろその子。 それとも、その子と付き合う気つもりか? もう俺なんか見切りつけて? でもそれって、俺が望んでたことだよな。 あいつと変な噂たってるの、めちゃ迷惑してるし、こんな状態じゃ女のコなんて寄ってきてくんねーし。 鹿島が俺から離れても全然平気……だよな? 鹿島が女のコと並んで歩く姿を想像して、俺は胸がチクりと痛むのを感じた。 なんだよ。この胸の痛みは。 さっきからキュンキュンしたり締め付けられたり、これじゃまるで俺が鹿島に恋してるみた…い? いや、無理無理。 鹿島相手に恋とか有り得ん。 さっきから言ってるように俺が好きなのは巨乳…。 そんな時、ガラッと部室のドアが開いた。
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