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「ああ…。
今日も一日、忙しかったわねぇ…」
私は、目の前に広がる夕焼け空を眺めながら仕事からの帰路に着いていた。
今日も…
いつもの様に仕事で慌ただしい一日が終わり…結構、疲れた。
「いやぁ、それにしても…」
と、私は今、バッグの中に入っている何個かのチョコの包みを思い浮かべると、小さな溜息をついた。
今日は、2月15日。
昨日のバレンタインは、何とか職場の何人かの男性軍にチョコを渡す事ができたのだが…
バタバタと仕事が忙しくて結局、全員に配りきる事ができなかった。
(無論(?)全部、義理チョコだ)
で、今日、残りのチョコを全て配りきってしまおうと、昨日残った分を持って出勤したのだが…
実際に配ろうとしてみると、どうも一日遅れでチョコを配るというのは…
何かカッコ悪いし、渡しずらくもある。
それでも、私は
恥ずかしいのを我慢して今日も仕事の合間をぬってチョコを配り歩いたのだが、案の定、今日もバタバタと忙しくて結局、数個だけ渡しそこねてしまったのだった。
「あーあ。もう、どうでも良いや…」
さすがに明日もチョコを配る気になれなかった私は、残ったチョコを全部、自分で処分しようと決めた。
のだが…
さっき仕事が終わってから、何とか自分でチョコを二包み食べた時点でお腹が猛烈に膨れまくってしまった。
「やれやれ。あと、残り二包みか…」
まあ、残りは後日に食べるとしようか…。
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