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と…
ふと、私は…
とある小さな公園の前で足を止めた。
この公園は、私の通勤路の途中に有って、私は毎日ここを通っていた。
その公園の隅っこの木の下のベンチに、ちょこんと腰掛けて夕焼け空を見上げている小さな男の子が、いた。
「よく考えてみると…
あの男の子…ここ最近、毎日の様にこの時間になると見掛けるわね…」
いつも…
あんな風に公園のベンチに座って、一人で空を見上げている。
いくら綺麗な夕焼けとは言っても、まだ寒い2月。
他の子供達は、誰も遊んでいないと言うのに、いつも一人であそこに座っている…。
「もしかして、あの子…
クラスでイジメにでもあっているのかしら…」
何となくそんな事を考えた。
「あ!そうだわ!!」
と、その時、
不意に、私の中に『ある考え』が浮かんだ。
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