後悔

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後悔

 あれから20年が経つ…  結局、家の事情もあり、プロになるのは諦めた。  果たして、あのままプロを目指していたらどうなっていたか… 『今からでも間に合うよ。ちょっと練習すりゃ、すぐ感覚は戻るだろうし。』  今でも続けている仲間はそう言ってくれるが… 『止せよ。もう無理だよ。手遅れさ。』  久しぶりに一緒に玉を撞いた仲間にそう答える。  昔のように若くない。  抱えるものも増えた。  それでも時々夢を見る。  あの最も輝いていた時代に帰れたらと…  もう一度、人生をやり直せたらと…  そんな事は無理だと解っているのに、不完全燃焼で終わってしまった青春時代の続きが見たいと…  若かりし頃の情熱とエネルギーが、未だに心の奥底で燻り続けている。  未だに手放せないマイキューと共に、老兵の情念が… ‐完‐
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