ヤババババ

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トイレの個室は四つあるが、そのうちの一つは掃除用具が入ってる場所である。 そしてその横のトイレは何かが起きると言われており、学校の七不思議となっている。 (そうなれば残るはここだよな) 目の前の扉を開ける。 その便器の蓋は閉められており、その上に『故障中 使用厳禁』と二行で書かれていた。 (ちょい待て。これは七不思議の方を使えってことか? 待て、女子トイレを使用するというパターンもあるぞ。 いや、もし私みたいに女子が今女子トイレに行った奴がいたらどうする? ダメだ、なら下か上のトイレ。 先生たちが何か言うだろう。 というか、漏れるからしょうがない七不思議のトイレを使うか) 私は入り口から三番目のトイレの個室である七不思議のトイレの扉を開けて個室に入った。 そしてスボン等を下ろす。 (ふぅ、間に合った) それから数分後だった。 急にドアをノックする者がいた。 (待て待て。 幽霊か。 いや、今この場所の男子トイレの個室が使用できるのはここだけか。 ってかノック音うるさいなぁ。 私が言うのもなんだが、どんだけしたいんだよ) 「あのもうちょいお待ちください」 私は咄嗟にそう答えた。 すると……。 「あはははは……」 笑い声がし始めた。しかも一人じゃなくて十人はいる。 (おいおい、待ってくれよ。 ただの迷信じゃねぇのかよ。     
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