天空から愛を

空から女の子が降ってきた

「じゃあ、萌貴君。ミルク買ってきて」

「へ？」

「妹たちがお腹すかせているのに……」

じとーと俺を見る。
大きな目を潤ませて……

「いや、わかった。わかった」

飛び出すように家を出て行った。

しかし！！
ミルクがどこで売っているか、わからなかった。
コンビニに行くと、無い。
コンビニには牛乳はあるが、赤ちゃん用のミルクはないんだな。
ついでにオムツもないことに気が付いた。
お金が無いことに気が付いたのは……店を何件も回った後だった。

そうしている間に、絡まれて、ケンカが始まった。