ルビが触れない不愉快さを打開しろ!

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ルビが触れない不愉快さを打開しろ!

「これってヒヌマっすか?カヌマっすか?」  ゴースト出版の守村が言った。  阿野たちが死んで東京本社は危険地帯と化したため、岐阜市に疎開してきた。 「ルビが触れないって不愉快っすね?」  青木ヶ原が怒りを露に貧乏揺すりをする。  カタカタとテーブルが揺れる。  オランウータンみたいな顔をした作家の卵だ。  応接室はニコチン臭が100000していた。  青木ヶ原はヘビースモーカーだ。 「だったら退会すればいいじゃん?テメェには向いてなかったんだって」 「んだと?コラッ!」  灰皿でガンガン守村の頭を叩いたが死ななかった。猿との混血児なのかもな?  マモリムラ?モリムラ?シュムラ? 「いてーな!警察呼ぶぞ!」 「俺が警察だ!」 「青木ヶ原刑事でしたか?申し訳ありませんでした!」  森村が土下座する。  守村じゃ読者が困るからな! 「テッド知ってる?」  熊が出てくるエロい海外映画だ。 「いきなり話が変わるな?青木ヶ原さん、あの映画は15才以下は見ちゃダメですよ?」  青木ヶ原は実年齢は40才、見た目は10才、頭の中身は15才。珍味は?やべー、ギリギリ放送禁止コードに引っ掛かるところでした。  工藤俊作でした。 「どーゆ意味だよ!チビだってのか?」 「え!?チ○ビ!?」  
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