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『だ、大好きなんだ茜さん!!!』
春樹は抱きついて告白をする。 恥ずかしくて顔を上げられない。
『顔を上げて?』
真っ赤に染まった顔を上げて彼の顔を見る。すると唇にあたたかい感触がした。
『春樹、結婚してください。』
………………
「あーっ萌えぇぇぇぇぇ!!!」
おっと、申し訳ない。少し荒ぶっ…ゴフッ
学校も終わり、寮で休んでBL小説を読んでいました。可愛いよねっ!!!!!! 、春樹君!!!
「うるさいぞ。雄輔。」
因みに、同室者は明臣ですよ。お姉様。
はい、もう皆さんお分かりですね。
そう、ここは萌えの倉庫、別名『王道学園』。
その名も甲楽城学園(かぶらぎがくえん)です。
男子校、全寮制、生徒会は人気投票、親衛隊有り、これぞ『王道学園』っっ!!!!!!!!!
頑張って勉強して入った甲斐があった!!!
と、言いたいところなんだけど、あんまり頑張って無いんだよね。 この学校の偏差値、69位だし。
まぁ、明臣なんて受験勉強して無かったけどね!?
本当に神様って理不尽だよね?
「妄想してないで、とっとと風呂に入れ。」
「はーい」
その場で脱ぐと明臣に怒られるので、脱衣室に行って脱ぐ。
普通は友達の前で脱ぐぐらいいいと思うんだけどね。
女子じゃないんだし。
「あぁ忘れてた。明日、俺たちのクラスに転校生が来るんだって。」
「マジで!?」
キター(゜▽゜*)、王道転校生キター(゜▽゜*)
待った甲斐があったよ!!!
「その趣味バレないようにしろよ。」
「……はい。」
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