第一章 はじめまして

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『だ、大好きなんだ茜さん!!!』 春樹は抱きついて告白をする。 恥ずかしくて顔を上げられない。 『顔を上げて?』 真っ赤に染まった顔を上げて彼の顔を見る。すると唇にあたたかい感触がした。 『春樹、結婚してください。』 ……………… 「あーっ萌えぇぇぇぇぇ!!!」 おっと、申し訳ない。少し荒ぶっ…ゴフッ 学校も終わり、寮で休んでBL小説を読んでいました。可愛いよねっ!!!!!! 、春樹君!!! 「うるさいぞ。雄輔。」 因みに、同室者は明臣ですよ。お姉様。 はい、もう皆さんお分かりですね。 そう、ここは萌えの倉庫、別名『王道学園』。 その名も甲楽城学園(かぶらぎがくえん)です。 男子校、全寮制、生徒会は人気投票、親衛隊有り、これぞ『王道学園』っっ!!!!!!!!! 頑張って勉強して入った甲斐があった!!! と、言いたいところなんだけど、あんまり頑張って無いんだよね。 この学校の偏差値、69位だし。 まぁ、明臣なんて受験勉強して無かったけどね!? 本当に神様って理不尽だよね? 「妄想してないで、とっとと風呂に入れ。」 「はーい」 その場で脱ぐと明臣に怒られるので、脱衣室に行って脱ぐ。 普通は友達の前で脱ぐぐらいいいと思うんだけどね。 女子じゃないんだし。 「あぁ忘れてた。明日、俺たちのクラスに転校生が来るんだって。」 「マジで!?」 キター(゜▽゜*)、王道転校生キター(゜▽゜*) 待った甲斐があったよ!!! 「その趣味バレないようにしろよ。」 「……はい。」
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