第二章 王道転校生

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「ギリギリセーフかな?」 「じゃないからな。」 後ろから担任の声が聞こえたよ? でも、担任よりも前に教室に入ったんだから良くない!? まぁ猫かぶってるからそんな事言えないんだけどね。 「すいません。」 「初めてだな、双木が遅刻なんて。彼氏でもできたか?」 えぇぇぇぇ!?とか、やだぁぁぁぁとか、狙ってたのに!!!とか叫んでるの止めてください。耳が痛い。 つか、俺はノンケなのホモじゃねえ? 腐男子なの!!!見る専なんで止めてください? あれ?これってフラグじゃね? 「そんな事ある訳ないでしょう。」 「じゃあ、なんで?」 「枕を変えたのでいつもより寝心地が良くて……」 少し照れた顔をしてみる。すると…… 「キャアァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!」 「ウォォォォォォォォォォォォォォォッッッッ!!!」 叫ぶなっ!!! 耳が壊れるって言ってんだよっ!!! いや、まぁ誤解は解けたから良いか! 「あんまりそんな顔をするなよ。耳が壊れる。」 担任もそうだったんだ。 なんかこの人と仲良くできそうかも。 あぁ、担任の紹介忘れてた。 えっと確か、水無月玲音(みなづきれおん)25歳 一言でいえばホスト。 人気投票で上位に名をつらねているイケメン。 でも生徒思いの良い先生。だからモテるのかな? だが、気に入らないことがある。 それは俺のことを名前で呼ぶ+名前を呼ばせようとする。 そして、セクハラをしてくるということ。 現時点で腰に手をあてられているのだ!!! そういうのは王道転校生にしてくれ!切実に!!! 「先生、そろそろ彼を紹介しないとでは?」 「あぁ忘れてた。神崎入れ。」
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