第二章 王道転校生

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「君たちかな?制裁をしたのは?」 「あ、ゆ、雄輔様…………。」 3年生のチワワちゃんたちに声をかけると、本物のチワワのようにびっくりしたね。 普段なら可愛いと思うけど、今はそんな気分じゃあないんだよね。 彼らはどこの親衛隊にも属さない一般生徒。 だけど制裁や追っかけ等が激しい裏の親衛隊、「エデン」に所属していた。 「すいません。ほんの出来心だったんです。」 「それで、済むとは思ってないよね。」 「はい。」 まぁ反省もしているし良いか! うん?チワワちゃんたちの手や足、顔に絆創膏やシップが貼ってある。 「この怪我、どうしたの?」 「えっ?それは、その……」 「俺たちがやった。」 うわっ!!風紀が来やがった。 「そんな嫌そうな顔をするな、俺の未来の妻。」 「誰が誰の未来の妻だって皇?」 「雄輔に決まっている。」 はい、死ねッッッッ!!! チワワちゃんがビックリしてるだろうが! 因みに皇とは、俺の幼なじみの有栖川皇(ありすがわこう)である。 この学校の風紀委員長である。 あと、変態である。 「そんな約束した覚えはありませんけど?」 「何だと?あのと「はい、黙れ!!!」はい。」 「雄輔。」 「何ですか?」 「明臣には近づくな。」 「うるさい。」 とにかく。 「彼らに謝って下さい。」 「何故だ。」 「彼らはもう反省してる。傷つけることはないでしょう。あと、退学はさせなくていい。」 「悪かった。」 「雄輔様。ありがとうございます?」 よし、これで一件落着だな。 「そうでもないぞ。」 「明臣!?」 どこから沸いて出たんだ? 「生徒会が暴れ始めた。」
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