ボーダーライン

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しかし困った、どんな理由にしろ今知り合った それもコンビニでぶつかっただけの相手との関係なんてマトモな関係じゃない。 なにかしらヤバイ罠が潜んでいるのは確かだ。 少し冷静になると背筋に少し冷たい汗を感じた。 この子にどんな要求があったにせよ、まともな話じゃない。 なら今すぐこの場を立ち去るのが正解だ。 少なくとも俺の安全は確保される、俺は話掛けられただけなのだから。 しかしどうやって? 彼女が話をしなければ話も聞けない、断る事もできないじゃないか。 そうこうしている内にアーケードの終わりにまで着てしまった・・・ 「ねぇ、どっち行くの?」 「だめ!」 「え?」 「あぁぁ、あっち」 思わず話を聞く前に拒否してしまった、つくづく俺って気が小さい奴だな。 駅前通りを指差すと二人はまた歩き始める。
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