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甘く香る赤い花
花びらが艶やかに輝きグレイの口付けを執拗に求める。グレイはその望みに応えるように丹念に窪みに舌を這わせた。
甘い血を口に含み、そのまま赤く腫れた肉芽に吸い付く。
窪みと突起を交互に軽く吸うと、ぬめりの強い液体を絡めながらグレイは舌を使って肉芽の皮を押し上げた。
皮を剥かれ、クンッと肉芽の頭がせり出す。
剥いた状態で上歯を軽く当て舌ではさんで強弱を付けるとルナは切ない声を上げた。
「ああっ…っ…も…いっ」
いきそう──っ
ダメ…気持ちいっ…
いつしかグレイの頭を巻き込むようにしてルナの足が絡みついている。
グレイはルナのその淫美な仕草に応え返すように肉芽への愛撫を強めた。
「ルナ…いい声だ──」
潜りこみ熱い吐息交じりにそう言葉を漏らす。
ルナは一瞬、唇をキュッと噛み声を堪えた。
ピチャピチャと貪る音が浴室のタイルに響く。
ずっと欲していた甘美な味。だが、やはりまだグレイの瞳は捕食の色を宿さない──
ルナのよがり狂う声を求めるようにひたすら愛撫だけが繰り返される。
丹念に…
余すことなく──
グレイはルナの快楽を貪り尽くす
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