100円~縁~

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そんな会話を この爺さんと続けるなか 小学3~4年の男の子と4歳くらいの女の子が俺たちの方に近づいてき 声を掛けてきた。 2人とも日焼けし真っ黒だった。 「その100円玉ちょっと貸してくれる?」 その子はさっき爺さんがくれた100円玉を俺に貸してくれといってきた。 「いいけど なんだ?」 「僕マジシャン。魔術見せたるよ。」 自信いっぱいの口調で自分は魔術師だと言っている。 100円を男の子に渡すと「これを消します」と マジックを始めた。 「すごいおにーちゃん」 手のひらにある100円玉を出したり消したりしてみせた。 かなり練習したようだ。 「おにいちゃん それみせて みせて」 女の子は不思議な100円を見て興奮し欲しがった。 男の子は妹に100円玉をわたした。
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