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図書室の中はさっきと変わらず煌々と明かりが灯っている。本棚が部屋の壁を埋め尽くしていて窓のようなものはない。対角線の位置に別の扉があるだけだ。
本棚の前にはさっき読みかけていた本が床に落ちていた。本を取り上げ、反対側の扉まで移動する。
ノブを握り、音がしないようにゆっくり回す。回しきっても気が抜けない。開けるときに音をたてないようにゆっくりと開けていく。顔だけ出し廊下の様子を伺う。入り口から伸びていたのと同じような廊下が続いている。キグルミはいないようだ。
ゆっくりと扉を開け、ぎりぎり通れるくらいまで開けた。体を横に滑らし、廊下に出る。扉を開けたままにして、先に進んだ。
廊下には窓はあるのだが拳で叩いても割れそうにない。恐ら玄関近くの廊下の窓と同じ作りになっているだろう。
雨は降り続いているがうっすら光が差し込んでいるので、廊下の先がなんとか朧気に見える。廊下は7~8m程先で左に別れている。正面に続く廊下はその先同じように7~8mほどで突き当たり左に曲がっている。
左に別れている角まで忍び足で進み、恐る恐る覗いてみる。
廊下はまっすぐ伸びていて途中までは見えるのだが、先は薄暗くよく見えない。
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