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探すべきところはわかっている。文字が大量に書かれたところだ。
最初の100ページ程度はピリオドしかなかった。しかしその後には文字が大量に書かれていた。
斜め読みで意味が分かる程度で良い。一秒一枚のペースで読んでいく。
「わあああ」
「くるなああああ」
「どうだ来てるか」
「いや大丈夫だ」
二人組がキグルミに追いかけられている様子が手に取るようにわかる。
しかし何枚かめくっていると様子が変わったことに気がついた。
「よし!これで退治できる!」
(退治だと?)
どうやらこの二人組は、自分と同じように図書室で情報を得て、何かでキグルミを退治できる方法をみつけたようだった。
(退治方法はどこに書いてあるんだ)
【ベリッ】
少しページを逆上ろうとして慌ててめくったので、少し破れてしまった。達也はそれすら気が付かない様子でページをめくっている。
どうやら何かを探している様子だった。
「どこだよ、くそっ。場所も書いとけよ」
(それはこっちのセリフだよ。)
「あったこれだ」
「なんて書いてる」
「光る剣なんて無いぞって書いてある」
「無いってことはそれは違うのか」
(有るのか無いのか、どっちだよ)
更にページをめくる。
「おいあれじゃないのか」
「本当だ確かにうっすら光ってる」
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