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なるほど。さすが、あいつの娘だな。
田嶋は初めてみる親友の娘の姿にぞくりとした。
田嶋の今までの千草へのイメージはふんわりした雰囲気を纏う儚げな可愛らしい少女だった。
どうやら俺は思い違いをしてたらしいな。
この子は誰かが守ってやらなければ風ですぐに散ってしまうような儚げな花ではなかった。
母親の血を色濃く受け継いでいたと思っていたが、そんなのは外見だけで実際は父親の気高く強い意志を十分に受け継いでいたんだ。
口元が緩むのを隠しきれない。
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