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『グエー!』
敵に当たっていたことだ。
「すみませーん! 調子にのって射程を800mにしちゃいました!」
「はっ 800m!?」
「私たちの連装砲よりも射程が長いではありませんか!」
「明石さんはマジでアホだよねー、いろんな意味で。」
「それって誉め言葉ですか?」
「誉めてねぇよ。」
その後、水雷戦隊が駆けつけたが、深海棲艦は射程外からの予期せぬ攻撃により退散していた。
その後、水雷戦隊が駆けつけたが、敵が居ないのでなんとも言いがたい表情を浮かべていた。
「提督、なんかしたの?」
時雨は俺に聞いてきた。
本当の事を言うべきか少し迷った。
俺は艦娘の仕事を奪ったのも同然だし、提督が敵の前にのこのこと姿をさらしたのも、それは不味いと感じたからだ。
さて、どうしたものか……
「す、鈴谷が偶然当てたんですわ!」
熊野が動揺しながらも、機転を利かせて誤魔化してくれた。
ナイス熊野!
「え!? 私!? 提督が(ry」
「そうなんですよ! 訓練中だったんで、私たちが先に殲滅したんですよ!」
明石が鈴谷の口を押さえながら、熊野の嘘に乗っかってくれた。
まぁ、俺のが当たらなかったら鈴谷たちが対応していただろうから、正解っちゃ正解か。
「ふーん、そうか。 僕達はもう戻るよ。」
「おう、ご苦労だった。」
水雷戦隊は不思議そうな顔をしながら、帰っていった。
ただ、時雨だけは俺の持っていたライフルと右目が潰れた駆逐艦を確認しながら帰っていった。
扶桑と時雨にだけは後で本当のことを言おう。
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