最初の1カ月

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「次はこれです! いっそのこと弓矢を作ってみました!」 今度は急に古典的なものが出てきた。 おそらく瑞鶴、翔鶴が使っていた弓矢を改修したものなんだろう。 「はいはい…… っておもっ!?」 明石から渡されるとあまりの重さに手から落っことしてしまった。 なんだこの重さは!? 「すみませーん、頑張って軽くしたんですけど、120kg越えちゃったんですよねー」 軽くて120kg!? あいつらまじで化け物じゃねぇか!? 「艦娘達は特殊な力が艤装から出ているので、持てるんですけどねー。 提督には無理でしたかー」 「当たり前だ! 俺はただの人間だぞ!?」 その後、何個か試してみたが、実装に至る艤装は出てこなかった。 やはり、艤装は普通の人間には無理な代物なんだろう。 「最後はこれです!」 最後に渡されたのが、やけにオプションがついたハンドガンだった。 「おいおい、いくらなんでもショボすぎないか?」 「いやいや、そう思うなら実際使ってみてくださいよ!」 仕方なく使ってみた。 明石の話だと400m届くらしいが、本当なのだろうか? 仕方なく、スコープを覗き撃ってみた。 ズドンッ! それはハンドガンとは思えない威力で、あまりの衝撃に体が仰け反ってしまった。 が、明石の言う通り、400mの的にきれいにヒットした。 「どうですか!? すごいでしょ。」 「お前…… 艦娘止めて兵器使った方がいいんじゃないのか?」 「ダメですよー! 艦娘じゃないと威力がショボいのしか作れないんですもん!」 あまりにも動機が不純すぎた。
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