1日目

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―艦娘寮― 「ここが私たちの寮です。 ここで私たちは生活をしています」 「女子寮みたいなものか……私には無縁だな」 「提督もここで生活してもらいますよ」 「ふぁ!? 何で俺もここで生活するんだよ!?」 「だって提督の部屋がこの中にあるんですもの」 「いやいや、そういうのは良くないんじゃないの!?」 「? なにか問題がありますか??」 「おおありだよ!! というより、君たちは嫌じゃないの!?」 「私たちは別に構わないのですが……」 「構えよ!! 女の子のとおっさんが一つ屋根の下で暮らすのは問題だろ!?」 「それ、集合住宅でも同じことが言えますか?」 はっ! そうか、ここは寮とは名ばかりで、ちゃんと仕切られた集合住宅なのか! 「すまない、取り乱してしまった。 許してくれ」 「いえ、提督も取り乱すことがあるのですね」 「言わないでくれ、私も一人の人間だ。 取り乱すことくらい一つや二つはあるさ」 「ふふふ、では、案内しますね」 艦娘寮を見学することになった。 艦娘寮は三人一組の部屋がたくさんあり、それ以外に食堂、遊技場、バーがあった。 「あのー、お風呂はどうすれば……」 「提督も入渠してください」 「それはさすがに不味い気がするが……」 「さすがに、一緒に入るのはダメですよ。 看板を『提督入渠ス』と変えとけば平気です。 私たちが入ってるかどうかはドックのインターホンを押せばわかりますよ」 「便利ダナー」 「では、提督の部屋を案内しますね」 ―提督の部屋― 「ずいぶんと広いじゃないか」 「部屋の大きさは私たちと変わらないですからね。 提督の部屋は私たちの部屋から一つ離れたところにしています。 これで安眠できると思いますよ」 「ありがとう。 今日は遅いから早めに寝かせていただくよ」 「お休みなさい、提督」
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