最初の1カ月

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―――― 何故だ、なぜ終わらない。 もうお昼近いぞ? 4時間は同じ作業をやっているぞ? 何故半分も片付かないんだよー!! 「あの、提督? そろそろ休憩しましょ?」 「あぁ、そうするよ」 私は床に散らばった書類を放置して扶桑おすすめのお店に行くことにした。 ――居酒屋 鳳翔―― 「あら、提督さんじゃない。 もしかしてお昼なの?」 そこには瑞鶴と翔鶴、それと妖精が何名か居る……気がした。 「あぁ、そうだ。君たちもよく来るのかい?」 「そうよ。 いつも翔鶴姉とここで食事をしているわ」 「あと、私たちの船に乗っている妖精さんたちもここで食事をしています。 提督には見えないと思いますけど……」 「あぁ、確かに見えないが、居るということだけはわかるぞ」 「提督、わかるのですか?」 確かに見えはしない。 が、そこら辺にいる。という感覚は何となくわかる。 何故だかは分からない。 戦士の勘、という奴かもしれないな。 「意外ね。 艦娘以外にはいることすら分からないはずなのにね」 「提督、だからじゃないか? まぁ、見えないのがつらいとこだがな。 本当は妖精たちにも挨拶をしてやりたいんだけどな」 「恐らくその気持ちだけでも妖精たちは喜んでいますよ」 「そうか。 話が過ぎた。飯を食べよう」 そして、俺と扶桑は日替わり定食を食べながら昔の話をしていた。 ――執務室―― 「で、これを処理しなければいけないのか」 「そうですね。 あと三分の二くらいでしょうか」 「はぁ…… やるか」 そこから約10時間くらいかかり、終わる頃には11時を過ぎていた。 …
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