スナック つくも神

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なんて美人なママなんだ。 店内の証明が暗いため、ハッキリとはわからないが、年齢は30代半ばくらいだろうか。若く見えるのだが、それにしてはとても落ち着いている。暗い店内でも目立つ透き通るような白い肌。髪がやや紫っぽく見えるが気のせいだろうか。そこに美しい緑のメッシュが入っている。 普通の人がやれば、かなり目立つ髪色だと思うが、不思議と違和感を感じない。 温和そうで品の良い空気をまとっていて、これはもう文句無しに美人と言えるだろう。 「どうぞ、おかけになって」 時野のせいで休日が台無しかと思ったが、こんな美人のママに出会えるなんて今日はツイてるのかもしれない。 「梅島さん、鼻の下伸ばし過ぎです! 私の話を聞いてもらうために来たんですからね!」 時野が膨れているのを無視して、メニューを眺める。 「時野、お前どうせ結構呑むだろ。ボトルにしとくか?」 「むぅ、呑みます」 案の定、時野は注がれた酒をガブガブ呑んだ。 そして、呑みながらこの一週間、自分がどれくらい辛い思いをしたのかということを延々と語りだした。 時野によれば、どうもこういうことらしい。
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