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楓の変な持論に呆れながらもう一人の男前の客に挨拶すれば
、珍しく酔いを露わにした馨を目の当たりにし瀬尾は驚いた。
「あー新人。こいつ今青春真っ盛りだからほっといてやって」
楓がニヤニヤ笑いながら馨の肩に腕を回す。
それを鬱陶しそうに払いのける馨を「青春中?」っと瀬尾は首をかしげ見つめた。
「それより、瀬尾君今日シフト入ってたっけ?」
守がやり取りを傍観しながらも、ふと沸いた疑問を問いかける。
確か今日はこの後輩は入っていなかったはずだ。
「あ、さっき俺の先輩から店に行くからって連絡がきたんすよ。だから慌ててきました」
えへんと胸を張る後輩に守が更に「ん?」っと首をかしげた。
「それなら別にその先輩と一緒にお客としてくればよかったんじゃない?わざわざ仕事しなくても……」
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