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「瀬尾君がそこまで言うなんて本当に綺麗な子なんだね」
守が自責の念に駆られて打ちひしがれてる瀬尾を可哀想に思いながら、感心したように呟いた。
「確かに、俺がどんなイイ女連れてきても興味ありませんって顔してるもんな。いつも」
楓のホモかと思ったぜと冗談ともつかない呟きを瀬尾は聞き逃さない。
「ホモじゃないですよ!楓さんが連れてくる人って綺麗だとは思いますけど、俺のタイプじゃないんですよ。
てか、そのさっき言った人のおかげでかなり目が肥えてしまったというか…」
もう隠してもしょうがないと諦めたように語りだす。
「冗談抜きに俺が本気で惚れた相手ですから、手出さないでくださいよね」
じとっと三人を睨みつける。
その様子が可愛くて三人とも苦笑いだ。
「あ、きた。じゃあ、俺案内してきますね」
瀬尾は入り口に向かって手を振って急いでカウンターの外へ出て行った。
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