咲き誇る花、その彩りは美しく  華やかに変わりゆく

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  本当に愛するという意味。 良一郎に対して 雫に対して 真に対して 少しずつ形は違えど、愛の種類は同じものだった。 それに気づけたのは、『彼』の存在のおかげ 恋が、苦しくて、自分を醜くしてしまうことを知った。 愛がどれほどまでに、渇望させるものかを知った。 そんな自覚した恋心と、愛情をもてあましている自分を真は見抜いている。 良一郎にも、真にもホントに かなわない 「うん、見つけた」 愛してるという言葉の意味を 「……それはもう届かないけど…それでも自分で、見つけたから諦めたくない」 彼に伝えることが出来なくても、なくしたくない。 今はまだ、心から彼を祝福できるかわからないけれど…大丈夫。 真に向かってふわりと微笑む見惚れるほどの、その千草の表情に、真は心底がっかりした表情を見せる。 「……千草にそんな顔させる相手はさぞ幸せ者だね。だから…」 「きゃ」 握っていた手をくんっと引いて、 突然のことにバランスを崩してしまった千草が前に倒れこむ。 気づいたときには、 「多少の意地悪は許されるよね」 そう呟いた真の腕の中に閉じ込められていた。
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