ただいま三河

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宝米を京で売ってきた店主に話を聞いたところ、公家衆達からも気に入られているとのことで宝米は順調に売れているそうで松平家の資金源になってくれそうです。 店主からは来年もぜひ売らせてほしいと願い出がきたので、とりあえずは来年も継続して任せるからブランドを確立させるように命じておきました。 年が明けると新年に挨拶のために駿府に元信様と行くことになりました。 駿府に着くとすぐに義元様に会うことになった。 「義元様、新年あけましておめでとうございます。本年もますますのご繁栄をお祈り申しまする。」 「元信殿も嫁を取られたことだ、後継の誕生のために頑張りなさいな。」 「はっ。」 「刹那、そちは嫁は取らぬのか?」 「はい、まだ若輩者でありますので、女子よりも文武共に精進してゆかねばなりませぬゆえ。」 「惜しいのー、刹那の嫁になりたいと申す娘も今川家中にも数多いるのじゃが。」 「私になど、もったいなきことにございます。」
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