5821人が本棚に入れています
本棚に追加
それから刹那とおとわは井伊の屋敷に戻り直盛に婚礼の了承に向かった。
「直盛殿、ご息女おとわ様とのご婚儀謹んでお受けさせていただきます。」
刹那はそう言って直盛に頭を下げた。
「そっ、それは誠でござるか、刹那殿。」
「はい。さきほどおとわちゃんとそう約束しました。ねっ、おとわちゃん。」
「はいっ。父上、とわは刹那様の妻になります。」
「おおおお、これはめでたいことじゃ。刹那殿、なにとぞおとわをよろしくお願い申し上げる。」
「はい、必ず幸せにしてみせます。」
それから刹那はおとわを連れて三河に戻ると元康におとわと夫婦になりたいと告げた。
それを聞いた元康は大いに驚いていたが、すぐに承諾してくれた。
最初のコメントを投稿しよう!