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年が変わって1560年予定していた通り義元さんが尾張侵攻を宣言。松平家は尾張侵攻の先陣を賜りました。
「刹那、我らは何をすれば良いのだ。」
「義元様からの命で尾張の大高城まで兵糧を運ばねばなりません。」
「大丈夫だろうか。」
戦馴れしていない元康が不安そうに親指の爪を噛んでいた。
「殿、落ち着きなされ、三河の兵は強兵にございます。尾張の弱兵に負けることはございませぬ。」
「そっ、そうだな。」
「誰か、忠勝殿を呼んできてくれ。」
刹那がそう周りの者に言うと少しして忠勝が元康と刹那の元にやってきた。
「殿、師匠、お呼びでしょうか。」
この頃、刹那の力量に見せられた忠勝は刹那に敬意を払い師匠と呼んでいた。
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