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「忠勝、少し殿のお相手を頼めますか。私はほかの重臣たちと軍議の前に少し打ち合わせをしてきたいのですが、殿が今こんな状況なので。」
刹那のやれやれといった顔をみた忠勝は全てを察して「お任せあれ。」と言ってくれたので、刹那は忠勝にその場を任せ忠次や数正など重臣たちと軍議の前に打ち合わせをしに行った。
その打ち合わせもあってその後の軍議は滞りなく進んだ。
このような細かい気配りの効果で刹那の松平家での信頼、発言力は更に増していった。しかし、それに異議を唱えるようなものはいなかった。それも刹那のカリスマ性や細かい心配りが成せる技だろう。
刹那は元康に敵意のない村人には危害を加えないようにお願いして、兵たちが狼藉を振るうことのないように命を出してもらった。
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