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何だ兎は食えないのか?
仕方ない。
俺は蛇の方が好きなんだが・・
お前は怪我人だしな・・
分かった。
譲ってやるよ」
彼はそう言うと何かの枝にグルグル巻きにしてやっぱり真っ黒に焼いたヘビを私に差し出した。
満面の笑みを私に向けながら・・
「ごめんなさい。
ヘビもうざぎも食べられません。
食べたこと無いし・・」
彼は暫く私を見る。
「分かった。
俺が食い終るのを少し待ってろ」
そう言うと塊に口を付ける。
バリバリと音を発てなから食べだした。
見ている間に塊は彼の口に消える。
呆気に取られている間に骨一つ残らず食べ切った。
「よし、此で少しは力が戻った。
お前・・何なら食えるんだ?
米か?卵か?それとも・・
そうだ、あれなら・・」
彼は私の返事は聞かずにその場から消えた。
「何?、また変な物だったらどうしよう・・
断れないよね・・
あんなに親切にしてくれてるのに・・
だけどあの人・・
私の裸・・見たのよね・・
背中や足や・・胸に触ったのよね・・」
顔が赤くなる。
男の人に裸を見られた!
しかも触られ・・触られ・・
どうしよう・・
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