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一緒にいることも辛くなってそのうち離ればなれになるかも…。そうして何年も経って、高梨くんと会うこともなくなっていつかは諦めて。何処かで気持ちを切り替えざるを得なくなって結局誰か他の人と経験することになるとしたら。それで痛い思いをしながら、そうか、どうせ同じくらい痛いんならやっぱり初めては高梨くんとがよかったなって後悔する羽目になるに決まってる。…誰が相手でも苦痛なら。それならやっぱりあなたとがいいの」
懸命に話しかけながら目頭がじんと潤んだ。高梨くんが何処か痛いような顔つきでわたしの目をじっと覗き込んでいる。ややあって、そっと顔を寄せてわたしに口づけた。
「…わかった」
「んん」
わたしは彼の首の後ろに腕を絡め、甘えるように引き寄せる。こうしてる間も張り裂けそうに痛いままだけど。
「ね、高梨くん。…まだできること、あるかも。いっぱいキスしてもらうのも効果あるみたいだし。あと、ここ」
彼の手を取って下に導き、指先でそこを摘ませる。図らずも感じてぞくんとなった。
「…ん…っ、あ、感じやすいの。こうされると…、気持ち、い…っ、はぁ。あと、胸とかも。すごく、触られたら。…多分もっとここ、濡れて」
わたしに促されて、真剣な表情で胸とそこを弄り始めた。覿面に気持ちよくなって、奥がじわじわと蕩けるように感じ始める。思わず甘い息をつき身を捩らせた。わたしの変化に気づいて彼も興奮し始めたのがわかる。手を止めず容赦なく玩びながら唇を求めて重ね、舌を絡めてきた。呼吸が荒い。
「は…ぁ、ああ…っ」
「ん…っ、ひまわり」
名前を囁かれ、恥ずかしいほどそこが熱く蕩けていく。腰が動き始めて止まらない。さっきより中から何かが溢れてきたように感じる。もっと…、奥に、欲しい。
わたしのここ、好きなひとに埋めてもらいたい。
「高梨くん」
わたしは彼に縋りついてねだった。
「もっと。…挿れて。強く、押し込んで。…今なら。多分…」
「んん…」
彼も我慢しきれないらしく、身悶えしながら頷いた。
「ごめん。…まだ、痛かったら」
「いいの。痛くして。…ヒカルの、欲しい。あたしのここ、いっぱいにして…」
喘ぐように言い、更に腰を遣うと彼は身震いしてわたしに覆い被さった。
「ひまわり。…挿れる、よ」
「…あぁ…っ」
ぐい、と押し込まれ、思わず声をあげてのけぞった。彼がわたしの身体を押さえつけて更に奥を攻める。
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