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さっきまで彼を受け入れてたところが何だかすかっと開いたように風通しがよくなったような…、狭かった場所が拡がったような。通り道ができた感じ。
そこに彼の感触が、形の記憶が残っている。しばらく消えそうにない。
彼はわたしにぎゅうと抱きつき、小さく首を振った。
「俺のせいで。…あんな、痛い思いさせて。本当、何て言って…いいか」
「高梨くんだからだよ。だから頑張れた。他の人となんか絶対に嫌」
「うん」
彼はわたしに覆い被さり、熱っぽく口づけた。
「俺も。…ひまわりだけ、こんなこと。君だけだよ」
「そうして。わたしにだけにして。いっぱい、何でもしていいよ。今日だけじゃなくこれからも」
わたしたちはまるで恋人同士のようにお互いの身体を抱きしめ、その肌の感触を味わって余韻を確かめ合った。
そう言えば、彼は避妊具つけたままだな。取れちゃうと危険だし、そろそろ起き上がって処理しないと。理性的な頭ではそんな考えも浮かび始めたけどまだ彼から離れたくない。わたしは何度も彼にキスされ、優しく脈絡のない呟きを囁かれながらいつまでもそうしていたくてただ頷きつつ彼の頭を撫で続けていた。
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