ココア

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「あれ、輝也どしたの?」 後ろを振り向くと輝也が居た。カバンを持っていて、帰る準備万端、という感じだった。 「熱あるみたいでさ、早退。」 「大丈夫?お大事にね。」 「ありがとな、美香。じゃ、俺帰るな。」 「うん、じゃーね。」 「おう、じゃあな。」 口の中も心の中もココアを飲んだ後味がしていた。甘くて苦い不思議な味がしていた。
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