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ディアブロ「自由になれるだけの力が欲しい…!」
遠目から見ているウィールが心配そうな顔んしている。マキシムスは少し間をおいて答えた。
マキシムス「剣闘士を舐めてるだろ、お前」
ディアブロ「え…?」
マキシムスはディアブロに斬りかかった。ディアブロはそれを盾で受け、剣で反撃して二人の組手が始まった。
ディアブロ「俺は舐めてなんかいない!!本気で剣闘士として強くなって妹と自由を手に入れるんだ!」
マキシムス「妹…?自由…?それを舐めてるって言ってんだよ」
ディアブロ「俺は大真面目だ!!」
マキシムス「いや、剣闘士としてお前は不真面目だ」そう言ってマキシムスは重いっきてディアブロの右側面めがけて剣を振るとディアブロはそれを剣で受けた。しかしディアブロは受け切れず吹っ飛ばされた。
ディアブロ「うわ!!」
マキシムス「剣闘士が塀の外に希望を見出すな。剣闘士は名誉と栄光を手にすることができる特別な奴隷だ。剣闘士は剣闘士として手に入る誉れだけを追求するべきだ。
俺は今までにお前みたいな自由を求めている剣闘士たちを何人も殺して分かったことがある。外に希望を抱いてる奴の剣はどれも軽い!」
ディアブロは衝撃を受けた。そして、剣を握っている手に力を入れた。
ディアブロ「おらああああぁあぁ!」ディアブロはマキシムスに向かって叫びながら走った。
ディアブロは手を大きくあげて剣を振り下ろそうとする。
マキシムス(何…興奮してるんだ…盾が下がって胴体が丸出しだ)
マキシムスはディアブロが剣を振り下ろす前にディアブロの胴体目掛けて突きを出した。ディアブロは目線をマキシムスの剣に移し、持っている盾で相手の突きを受け横に弾いた。パリィだ。
マキシムス「!!!?」
そしてディアブロは剣をマキシムスに斬りつけようとするとマキシムスは間一髪盾で防いだ。マキシムスはパリィされた体勢の悪い状態で受けてしまったので地面に倒れた。
ディアブロはマキシムスを見下げている。
ディアブロ「どうだ…マキシムス…。人を想って振るう剣は重いだろ?」
マキシムス「……お前…名は?」
ディアブロ「ディアブロ」
マキシムス「ふん、ディアブロ。その歳で俺を転ばせたのは褒めてやる」マキシムスは立ち上がる。ディアブロは真顔のままマキシムスの話を聞く。
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